アキレスと亀
GWも残すところ明日1日。泊まりの旅行の計画も今年はなかったので、いくつかDVDを借りて見た。
チーム・バチスタの栄光(劇場版)。
これはテレビ版の最終回見逃したので、とりあえずオチを見るために。
まあ、いいんじゃないですか?
ウォンテッド。
アンジェリーナ・ジョリーが見たかった。
なかなか面白かったな。
どんでん返しがよろしいよ。
アキレスと亀。
北野武ファンの自分としては観ておかないとな。
絵描きの主人公の少年期から中年期までを描いておるんだが、芸術というものを、観念的な部分から、世に認められるということ、評価されるということをシニカルに表現しているのではないかなと中盤くらいまで観て感じる。
子供の頃に絵画好きな父親に育てられ、しかもその父親は金持ちで、大して絵のこともわからんので画家、画商の悪徳コンビに騙されて、無名な絵に大金を使わされている。
そんなインチキ画家、画商、絵もわからん親に絵を誉められて育つ主人公。
画家になるのが進むべき道と疑わず育ち、破滅の人生を生きる。
そして最後は…。
北野武は自身の映画にもある疑問や不安をぶつけたのではあるまいか。
世界の北野と言われるまでになった自身。
そう呼ぶ周囲に対するメッセージのような気がするのは自分だけだろうか?
ラストはHANA-BIの匂いを感じるが、最終的なテーマはそこかな?
終わりの唐突さに少し疑問が残る。
それにしても麻生久美子の美しさよ。
晩年は樋口可南子に役どころはスイッチするが、妄信的に尽くせる日本女性の姿が、前時代的で新鮮であった。
ファーストインパクトとしては、まあまあな北野作品という評価をしておこう。
二回目、三回目はどうなるかわからんけどね。
大儀であった!
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