SPACE BATTLESHIP ヤマト( ネタバレあり)

慶次郎

2010年12月05日 00:32

本日、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を観に行った。
ネタバレありなので、これから観に行く人、内容を知りたくない人は、ご自身で判断されたい。


また、長文であるので心して読んでほしい。


ストーリーは、第一作「宇宙戦艦ヤマト」、第二作「さらば宇宙戦艦ヤマト〜愛の戦士たち〜」を続けたような感じ、空間騎兵隊の斉藤始がでてくるし(笑)。

作品を観ていて随所にヤマトが好きな人間が作っているというのを強く感じる。

名物のヤマト発進のシーンは、やはりスクリーンで観るべきものだ。
フルCGの復活篇もよかったが、この質感で観る発進もいいものである。

全体的にストーリーのバタバタ感は否めない。
2時間程度の尺に29万6千光年の旅を収めようとするのだから、仕方ない部分はあるにせよ、ヤマトを知らない人にはちょっとキツいかもしれない。


メカについて、アニメ版とは別物という観点からみても、ガミラスの戦艦、空母がしっくりこない。
寧ろ、火星の戦いで撤退する沖田艦が、ガミラスのデストロイヤーに似ていた。
松本零士サイドとは一線を画しているとはいえ、ガッカリした点である。

一番ガッカリしたのは、憧れの第一艦橋の狭さ、波動砲発射装置の貧弱さ(泣)。
異次元羅針盤とかも付けてほしかった。

キムタク扮する古代は18歳、ガミラス-イスカンダルの地表に向かってワープするヤマト、最初ブラックタイガー(?)→ガミラス-イスカンダル脱出時はコスモタイガー(?)など、突っ込みどころはたくさんあるが、ネガティブなことばかりではない(笑)。

よかったのは、黒木メイサのツンデレ森雪(笑)。
戦闘班所属でブラックタイガーに乗る森雪という違和感はあるものの、古代とのツンデレがやたらいい。
「古代さん」と呼ぶ違和感はあるものの、こういう雪もいい。
当初配役が予定されていた「別に」がやるより絶体よかったと思う。

一番のハマり役は、真田志郎役の柳葉敏郎だろう。
声、口調、表情(眉毛はあったが)まで、まさに真田志郎。
一番安心感があった。

沖田艦長役の山崎努もハマり役。
もし、実写版を作るならと妄想した時に自分は仲代達矢だと思っていたが、これはよし。

音楽は、宮川泰作曲のBGMをベースにアレンジを加えたものを使っており、ヤマトらしい。
ナレーションはささきいさお。
アナライザーの声も原作と一緒の緒方賢一。
生命体のデスラーの声も伊武雅刀。
未確認だが、エンドロールで上田みゆきの名前を発見。
おそらく、ガミラス-イスカンダルで森雪に憑依した生命体(スターシヤっぽい)の声ではないかな。
冷静に観るつもりだったが、そこはヤマト、去来するものも多く、ストーリーや演技とは関係なく何度も泣いてしまった。
「慌てず急いで正確に」、「波動エンジン出力低下、されど航行に支障なし」、「ターゲットスコープオープン、電影クロスゲージ明度20」など、懐かしいセリフにせつなくなる。

この作品では、森雪は生きて強制退艦させられるので聞けなかったが、「さらば宇宙戦艦ヤマト〜愛の戦士たち〜」で、ミルの凶弾に撃たれ、死期を悟った雪の「それでこそ古代進、あたしの(あなたよ)…」あのセリフが出てきたらヤバかったな。


最後に出てきた古代と雪の子供…。
ヤマトで子作り(笑)。

これもまたひとつのヤマトか(笑)。

主題歌はエアロスミスだったが、エンドロールが出るまで忘れていた(笑)。
やはり、宮川泰の曲のイメージ、力はヤマトの一部であることは明白であるな。

駄作か名作かは、手前には判断できない。
もう、冷静にヤマトを観ることが出来なくなっている。
スクリーンでヤマトが動く。
波動砲を撃つ。
ワープする。
それだけでうれしいのである。

敢えて言うがヤマトが好きな人は是非観るべきだと思う。

最後に言いたいことを言うが、手前が古代進をやりたかった(笑)。
最近見た夢の中で、ヤマトを発進させたが、次は波動砲を撃ってみたい。

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」
大儀であった!

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