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2011年01月17日

愛のむきだし

本日、「愛のむきだし」ついに観ることができた。
kayoから強烈に薦められていたので、まずハズレはないと思っていたが、
期待通りのインパクトであった。

盗撮、変態、宗教、そして愛。
何故「愛のむきだし」なのか?

この作品の主要登場人物は自身の愛が「むきだし」なのだ。
亡き母から「あなたのマリア(理想の女性)を見つけなさい」という教えを受けた主人公ユウは、
神父の父に敬虔なクリスチャンとして育てられた。
懺悔を父に強要されるようになり、懺悔のための罪を無理に作ることに。
その中で盗撮行為を「変態」と罵られ、続けることが父への愛と信じ、
盗撮を続ける。

父は、聖職者故に不徳とされる性交を我慢しているが、近づいてきた女性の誘惑に負け、
神父を辞めるとまで言い出す。

友達との罰ゲームで女装させられ、街を歩かされていたユウは、チンピラに絡まれている
女の子ヨーコに一目惚れし、やっと出会えた「マリア」だと衝撃を受ける。
女装のままチンピラと大立ち回りとなり、撃退したが、女装のままヨーコと言葉を交わし、
しかも女装したサソリ(ユウ)にヨーコは一目惚れしてしまった。

ある日、誘惑に負け、関係を持った女性と父が再婚するということになり、
顔合わせのときに連れて来られた女の子はヨーコだった。
だが、ヨーコは女装していないユウには嫌悪感を抱き、毛嫌いするようになる。

奇妙な同居生活を始めた家族に、新興宗教団体「ゼロ教会」の幹部「コイケ」が、
家族ごと乗っ取り、入信させようと近づく。。。。

といった感じでストーリーは進む。


生きるうえで、特に大人になると、自分の感情(愛)は押し殺してしまうものだが、
この映画の主要人物の「むきだし」ぶりが潔い。
ただ「むきだし」であるが故、傷つき方も「むきだし」なのであるな。

パンチラ、盗撮などのくだらない笑える部分もあるが、物語のバックに一貫してあるテーマは「愛」。
真の勃起こそ「愛」という露骨な表現が新鮮であった。

バカらしさとせつなさの同居というのが、実現できるとは思わなかった。

変態とは何か?
真の変態はかっこいいということではないか?
正常とは何か?
普通とは何か?
そういうことも考えさせられる。

テンポの速い展開から目まぐるしいストーリーチェンジ。
そしてラストはバカ泣き。

上巻、下巻を観ると4時間にもなる大作。
時間のある時に是非観ることをおすすめしたい。

個人的には、翌日が休日のときにおすすめしたい。
なかなか日常に戻るのが大変というか、もう少しこの世界に浸っていてもいいような気がする。

あと、ヨーコ役の満島ひかりはいい!
何よりかわいい。
いい女優になると思う。

「愛のむきだし」
大儀であった!




公式サイト
http://www.ai-muki.com/



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Posted by 慶次郎 at 00:09│Comments(0)映画・作品
 
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