2009年10月10日
好きです吉原

隆慶一郎作、『かくれさと苦界行』。
吉原二部作の完結編。
ホントは四部作の構想だったらしいが、隆慶一郎氏はもう旅立たれた。
前作『吉原御免状』よろしく誠一郎のカッコよさに興奮。
人斬りではなく、剣術の天才としての生きざま。
煮えたぎる恋心。
おしゃぶへの愛。
おふうが産まれてからのある意味での弱さ。
柳生との宿命。
憧れる生きざまである。
「漢」という言葉に反応してしまうそこのご貴兄、そなたが読むべき本に違いない。
こういう漢の話を胸に刻み生きていこうぞ。
手前もまだまだ漢としては未熟。
我日々これを磨くものなり。
Posted by 慶次郎 at 11:22│Comments(1)
│もののふ
この記事へのコメント
はじめまして。
私も「かくれさと苦界行」のファンです。
悪役・義仙が松永誠一郎との戦いの末、海女に命を助けられ、生の意味を悟り転生していく最後半部が、私が一番感動した部分でした。
悪役をいかに描ききるかは、小説家の腕の見せ所ですが、隆慶一郎の人間の幅というか懐の深さが義仙の人間性を目覚めさせたともいえましょう。
貴兄が書かれた言葉「『漢』という言葉に反応してしまうそこのご貴兄、そなたが読むべき本に違いない。」とは、まさに同感です。
隆慶一郎没後20年。来月の4日が命日でその直前の
2日には東京・青山ブックセンターでイベントもありますよ。情報まで。
私も「かくれさと苦界行」のファンです。
悪役・義仙が松永誠一郎との戦いの末、海女に命を助けられ、生の意味を悟り転生していく最後半部が、私が一番感動した部分でした。
悪役をいかに描ききるかは、小説家の腕の見せ所ですが、隆慶一郎の人間の幅というか懐の深さが義仙の人間性を目覚めさせたともいえましょう。
貴兄が書かれた言葉「『漢』という言葉に反応してしまうそこのご貴兄、そなたが読むべき本に違いない。」とは、まさに同感です。
隆慶一郎没後20年。来月の4日が命日でその直前の
2日には東京・青山ブックセンターでイベントもありますよ。情報まで。
Posted by 坦々 at 2009年10月26日 11:06